機動戦士ガンダムAGE 第7話

【こんなガンダムは嫌だ】シリーズ。
全体的に脚本が  駄  目  す  ぎ  る  。
登場人物の人間描写が  浅  す  ぎ  る  。
人物同士のドラマが  軽  す  ぎ  る  。
戦闘描写が  シ  ョ  ボ  す  ぎ  る  。
AGEシステムで進化したガンダムが  ダ  サ  す  ぎ  る  。


もう7話目だし、ガンダムAGEの作風もだいぶ判ってきた訳だが、それにしても今回はいつも以上に粗が目立った。「主人公が青臭い理想論を述べる」というのは、ガンダムの「伝統」と言うべきものであり、その描写自体は別に構わない。しかしその「伝統」は、リアリティがある設定と描写を重ねて「現実世界と同じような不条理」を演出し、説得力がある台詞で構築しなければ成立しない。例えば、「ファーストガンダム」や「ガンダムOO」で見られた少年兵は、現実世界でも普通に存在する「リアリティがある」設定だ。「ジオン軍」は全体主義的・ファシスト的に描いているし、人のエゴがぶつかり合う台詞の応酬はそれまでの骨太なドラマや人間描写が無いと成り立たない。一方「ガンダムAGE」で描かれているザラムとエウバが闘う理由は、基本的に「縄張り争い」で、「ナメられるのが嫌だから」ガンダムを拘束するとか、「昨日の決着がまだだったから勝負しにきた」とか、一昔前の不良漫画の世界じゃねぇか!完全にヤンキーの世界ですよ。こんなんでリアリティある人間ドラマが成立するだろうか。いや、しない。(反語)
というか、人間描写からしてどんだけ薄っぺらいのかと。「イエス!首領の言う通りです!!」だとか「エウバの名のもとに!」だとか、同じ事しか言わない登場人物はギャグでしかない。まぁ、このキャラ達はデザイン的にもギャグキャラなんだけど、それで戦争ドラマを成り立たせようとするのは無理があるのでは。今のとこ「共通の敵(UE)が現れて、かつては敵同士だった奴らと共闘して仲直りする」フラグが立っているので、なんとなく結末がみえたっぽいのだが、なんかあまりにも軽すぎてヒいてしまう。
UEが強くなっていたが、『今までの武器が効かない!→AGEシステムで新しい武器GET!→撃破!! 以下ほとんど同じ』な構造が見えているので、脚本的な楽しみが無い。戦闘描写もいまいちだし、戦闘ドラマにも期待できそうにないなんて、良いとこが無いジャマイカ


いつになく不満点をたらたらと述べてしまったが、まぁ、それだけ今回の話は色々と「ヒドかった」ということで。たぶん、中途半端に「真面目」だったのが癪に障ったんだろうなぁ。いつも通りに「カオス」だったら良かったのに。