快盗天使ツインエンジェル 〜キュンキュン☆ときめきパラダイス!!〜 第12話(終)

セブンアミュレットを使い起動させたギュスターヴで世界を焼き尽くそうとするブラックトレーダー様。変身能力が解除されたツインエンジェルでは為す術もない。そこで登場復活の変態仮面様!爆発は、我慢した!!
一人ずつやる変身バンクに、謎の前口上付きの登場シーン、味方になった西条先生に、無駄な活躍をするサロメ。最終的にツインエンジェル達3人は宇宙に行き、世界の危機を救ったのであった。
結局ブラックトレーダー関係の掘り下げや、テスラとナインの活躍はあまり無く、鹿男に至ってはなんだったのかサッパリだが、シリアス気味なバトルシーンはサクッと終わらせてCパートのお別れシーンに力を注いだのは良い判断だったのでは。ここに来てなんでお別れ?という疑問は残るが、最終回らしい爽やかな感動があった。エンドカードのようなサロメ様学園入学を含め、「次」があるかのような終わり方をさせることも出来たはずだが、敢えて「締め」を創ったのは興味深い。
変態仮面復活により謎の重苦しい感じが無くなり、いつもの良い意味での「力の抜けた」感じが出て終わった、というのも良かった。宇宙に行くのも「まぁ行けるだろ」みたいなノリだったのがこの作品らしい。
全体として、「魔法少女もの」のようでいてそうでないというか、とにかく脱力した感じなところが魅力で、お気軽に見れるアニメという印象を持った。
声優の使い方も、意外性は無いが堅実な起用で、実力派揃いだし安心感があった。田村ゆかり能登麻美子釘宮理恵の鉄板感は異常。敵キャラも、小山力也の「悪なのか本当は良い人なのか」なキャラ設定はハマっていたし、何よりも行き遅れの女教師をたらしこむところに凄い説得力があった。堀江由衣の真面目系で迷いある敵役としての設定も見事に演じきっていた。柚木涼香はむしろこういう「無口系」の方が昔は多かったしね。今はハッチャケ暴走声優代表みたいな感じになっているけど。
他にも多数キャラがいるが、そのどれもが納得のいく声優キャスティングだった印象。
萌えなのかギャグなのかエロなのかよく「売り」がわからなかったけれども、気楽に観られる感じの作品だった。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。