ゆるゆり 第12話(終)

最終回で娯楽部と生徒会の皆さんで合宿。最終回らしくキャラの総力戦。
冒頭のミラクるん最終回の、竹達彩奈悠木碧の無駄な熱演に笑った。
何故か合宿することになり、娯楽部と生徒会というキャラ総出演でいつも通りのゆるいネタをやる、という、いつもよりちょっと豪華な創りとなっていた。まぁ最終回だしね。
少し残念だったのは、作画で遊ぶパートというか、今までの話数の中であったような「グリグリ動かす」演出が無かったこと。今までの話数で力を遣い果たしたのだろうか……。歳納京子を中心に「細かく動く」芝居はあれど、超作画を堪能できなかったのは無念。
キャラ弄りネタは、1クールだったけれども確実に個性を掴んでおり、満足度が高かった。特に向日葵のライバるんコスプレは、おっぱいのデカさが強調されていて素晴らしかった。ナチュラルに放置されるアッカリーンや、黒いちなつちゃん、二回目の登場な生徒会長と先生……といったようにキャラ数は多いがそれぞれに見せ場があり、キャラにあった鉄板ネタは面白く観られた。
百合方向では、チョコを食べて魔物が目を覚ましキス魔になった千歳がやりたい放題!レイプ目の悪夢再び!!これはゆるくない、ガチだ!と言わんばかりの無双っぷりに笑った。でも、レイプ目になるのもいいけど、生徒会長と先生のように「キスされまくっているのに無反応」というのも良いなぁ。たぶんこの2人にとっては、キス程度では絶望しないのだろうッ……!
そして、とうとう結ばれた歳納京子と綾乃のキス。最終回でカップルがキスっていうのはありがちだしね!もうこの2人は既に千歳に唇を奪われてるけどね!!
ところで、櫻子と向日葵の帰りが遅かったのは2人でしっぽりと何かをやらかしていたから、ですよね?俺には判っている。流石ガチカップルやでっ……!!
ラストは、アッカリーンは犠牲になったのだ……オチ。アッカリーンは爆発して塵となり、本当の意味で「空気」となったんだね。感動した!!
全体として、「ゆるゆり」の名前の通り女の子しかいない楽園でゆる〜い感じのギャグをやる、という狙い通りの作品となっていた。
フレッシュさがあるメインキャスト4人は、最初の頃は不安もあったが、終わってみると皆ハマり役でそれぞれ個性を発揮していた。生徒会メンバーを中心とした若手実力派中心の起用も、声優の個性をうまく引き出すキャスティングで、声優の演技方面での満足度は高かった。
また、たまにある超絶作画の遊びがとても面白かった。空間をグリグリ動かす作画演出は観ていて楽しい。
太田雅彦監督の「萌え」と「笑い」が融合した作風はどんどん進化していっているなぁ……。
ただ、ニコ動や2chスレを中心としてここまで人気が出るとは、正直言って予想外だった。キャラクターの面白さや\アッカリーン/ネタといったキャッチーなネタが多数あったことが盛り上がりの原因となったのだろうか。
太田雅彦監督は「みつどもえ 増量中!」で、一期の時よりキャラ弄り・ギャグ演出のレベルを更に高くした実績があるので、この作品も二期を期待したい所。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。