輪るピングドラム 第15話

苹果ちゃんの貞操のピンチ……と思いきや、ゆりの過去話と桃果登場回。OPも変更してた。
新OPは、BANKがあるけれども新規カットもあり印象は結構違う。しかし「少年よ我に変えれ」って……。変わるまで微妙にタイムラグがあったのは、今まで完成していなかったから?


たまたま苹果とゆりの隣の部屋に温泉旅行にきていた晶馬。しかし男二人同じ部屋って、どっちが受けで攻めなんでしょうかね。
ゆりの過去話は、イッちゃってる芸術家の父に虐待を受けている話で、苹果ちゃんの貞操の危機よりもインパクトがあった。高倉家の話といい苹果と姉の話といい、この作品は「家族」をテーマとして扱うことが多い印象。劇中でも言及されていたように、「家族」は「運命」と絡めて語りやすいものだからだろうけど。
運命を変える桃果の能力。「電車を乗り換えるみたいに、運命を乗り換えることが出来る」らしい。この作品に頻出する「電車」は、当然ながら「運命」の暗喩だと思っていたが、それは「乗り換えることが出来る」という意味でもあったのか。そして、運命を変える条件は、「日記にある呪文を唱えること」とある。今まで「日記に書かれたことを実行する」だったのに、呪文とは一体なんだろうか?更に、運命を変えるには「代償」が必要みたい。ウサギの運命を変える時は「指を怪我する」程度だったが、ゆりの運命を変える時は「体が発火する」だったので、運命をどのように変えるかで支払う代償も異なるみたいだ。
ゆりVS真砂子は、無駄にエロい格好でのバトルとなっていて面白かった。しかしゆりの「卓球が得意」という描写がこんな伏線になっていたとは。真砂子にダミーを渡したりと、ゆりの抜け目無さを魅せつける内容となっていた。苹果ちゃんも病院でダミーを渡せば良かったのにね。
とうとう登場となった桃果と、「日記帳」の新しい能力も明らかになった。色々と判明した事実はあるけど、それでも先の展開はまったくわからないのが凄い。特に桃果は、「何故運命を知っていながら消えたのか」というのが不明となって余計混乱してきたような……。ゆりの言う通り「運命を変えた結果として事件に巻き込まれた」と解釈することも出来るけど、あの「組織」は運命に抵抗していたような描写があったし……。
今回、桃果が運命を変えて「発火した」が、OPでも苹果は「燃えている」描写がある。これも伏線だったのだろうか。OPには色々と「仕込み」がありそう。気になったのは、新OPのラストの「製作 ピングループ」というところで、冠葉・晶馬・陽毬の三人が後ろ姿で走っている姿があるのだが、冠葉だけが「違う向き」を向いていること。今までも冠葉は独自行動していることが多かったが、これからのことも何か暗示している、ような……。