THE IDOLM@STER 第23話

空回る春香さんと、プロデューサーさんのピンピンチ。絵コンテ:舛成孝二
とりあえず、アバンで細かく動く春香さんに驚愕した。なんなのあの芝居。観終わってから考えてみると、今回の話では元気な春香さんは「ここだけ」なので、それを印象づけようとしていたのかな?という気がするが。それにしても相変わらず凄い。
ニューイヤー・オールスターライブの為の合同練習をしようとするが、各自の仕事があるのでなかなか出来ないでいる765プロ。かなり売れてきているみたいだし、以前の暇だった時の様にはいかないのは判るのだが、「みんなで練習!」に拘っている春香さんが結果的にかなり「痛い子」にみえちゃっているなぁ……。
前回のクリスマスの時は、「みんなで!」にこだわったが故に素敵な時間を過ごせていただけに、この「反転」させる構造は素直に巧いと思った。
正直、美希の言うとおり「みんなで!」ではなく「各自で!」という方がアイドルらしいっちゃアイドルらしい。最近ではアイドルの「まとめ売り」みたいな商法が流行っているけど、実際はそれぞれのアイドルに固定ファンが着いている訳だし、学校じゃないんだからそこまで「みんな」に拘る理由なんて無いはずなんだよなぁ。
そんな展開の中で、「コレは」と思った演出は、舞台で休憩中の春香と「遠くのところ」に座る美希と、それを見てわざわざ「近くによる」春香の姿。慣れ合うつもりは無い美希と、仲良くやろうとする春香の姿勢の違いが出ている良い演出だったと思う。
そして、唐突なプロデューサーの死。いや、死んでないけど。これは春香さんのうっかりというよりもスタッフのうっかりな気がするが、春香は自分に負い目を感じるだろうし、今後どうなってしまうのか。
いつも笑顔な春香なだけに、EDの泣き顔がかなり印象的だった。最終回に向けての「仕込み」が巧いなぁ。どのように「締める」のだろうか。期待したい。