ぬらりひょんの孫〜千年魔京〜 第24話(終)

闘いは一旦終わって三代目を引き継ぎ、鵺:安倍晴明との闘いはこれからだ!END
戦闘シーンにはあまり尺を割かずに、別れのシーンや未来への布石のシーンに時間を使っていた。まぁ原作でも安倍晴明とのシーンは「顔見せ」程度だったから仕方ないか。若干「打ち切りEND」っぽくなっていたけど、それもまた仕方ない。
地獄で養生する安倍晴明や、それに続く鬼達、あくまでもセーラー服姿の羽衣狐様LOVEな人たち、と京妖怪の「その後」はアニメの方が判りやすくなっていた印象。ゆらが言っていた通り放置しといて良いのかという問題もあるが……。あと、死体を持って行くって……。
夢の中での、文字通り「夢の」ぬらりひょん三代勢ぞろい。若い時の初代はともかく、鯉伴は親父の姿を知っているんだからお互いに知らないのはおかしいだろとか思いつつ、爺親子が一同に会している姿は感慨深いものがあった。ぬらりひょん同士の闘いも面白い。全員がぬらりくらりとしていたら殺陣にならん気もするが、桜が舞い散るなか刀でじゃれ合ってる姿は美しいものがあった。
ラストは、EDをカットしてリクオの襲名式。色彩設計の雰囲気が違う、やけに濃い作画中で奴良組の「未来」を語る姿はかっこ良かった。おい誰だ打ち切りENDっぽいって言った奴!!


全体として。待望の羽衣狐様篇!ということで期待していたのだが、期待以上の出来だったという印象。
第一期は、全体的に間延びしていて出来がイマイチだった印象を持っていたので、正直始まる前は不安もあった。しかし始まってみたら、スタッフ変えがうまくいったのかスケジュールや予算が良くなったのかスタッフが慣れたのかわからないが、クオリティが高くなっていて楽しめた。まぁ、羽衣狐様関係はもっと巧くやれたのではとか思わないでも無いが、充分に魅力を出せていたのではないかと。
テンポは一期に比べて良くなっていたのだが、逆に後半はちょっと駆け足気味ですらあったので、色々と構成を組むのは大変なんだなぁと改めて思った。戦闘シーンが多いからテンポが速いと物足りなくなってしまい、そこが惜しいと思った。
作画は耽美的な原作の魅力を充分に引き出していた。声優関係は、京妖怪の皆さんの配役がとても良く、聴き応えがあった。羽衣狐様に能登麻美子地獄少女すぎるだろとか思ったが、鉄板だった。
果たして三期はあるのだろうか。原作が落ち着いてからの方が何かと良い気がするが。
スタッフの皆さん、お疲れ様でした。