『劇場版 戦国BASARA The Last Party』感想
劇場内は9割以上女性というアウェー感漂う中、『劇場版 戦国BASARA The Last Party』を観てきた。
「BASARA」についてはアニメ（一期・二期）のみを観ていて、ゲームはやったことが無い。
その前提の上で、この映画の感想を一言で言うと
「アニメ版戦国BASARAのお祭り！」
という感じだった。
二期で「仕込んで」いたネタを、劇場という空間で一気に開放する。
アニメによく出ている人気キャラがいっぱい出てくる…といった、アニメ版戦国BASARAの総決算といった感じ。
ファンは楽しめるし、アニメやゲームを未見な人も、キャラ名はわからないかもしれないが、色々と「濃い」キャラが暴れまくるのは単純に面白いと思うので観てみたらどうだろうか。
ところで、タイトルに"The Last Party"とあるが、「アニメBASARA」はこれで終わりなのだろうか？
そうだとしたら少し寂しい…と言っても、この先の「戦場」がもう無いか。いや、大阪冬の陣とかあるしな…幸村が居るンだったらそれは…（以下略
…と、ここまではネタバレ無し。ネタバレ有りなのは「続きを読む」で。
キャラによる映画鑑賞マナー説明について
この映画は、始めに「キャラによる映画鑑賞マナー説明」がある。
例えば「上映中は携帯電話の電源を切ってくれ！」みたいにキャラが説明してくれるのだ。
しかもこのコーナーはどのキャラがやってくれるかはランダムらしい。
そして、自分が観た時は「徳川家康＋ホンダム」だった…ｗ
劇場内での「あー家康かよーハズレだわー」感がとても凄かったｗ*1
ストーリーについて
CMでもよく出てくる石田三成が、
「私は貴様を許さない！伊達政宗──ッ！！！」
と、何故か伊達政宗を憎んでいた。
歴史にちと詳しい自分としては「なんで三成が政宗憎んでいるの？確かに関ヶ原の戦いでは敵同志だったけどそこまで闘ったわけじゃないよね」と、よく分からなかったのだけど、そういえばアニメ第二期で秀吉を倒したのが政宗だったね。
その三成が今回の"ラスボス"だと思っていたのだが*2、まさかの信長様復活ｗ
いや信長様が大好きなので復活は単純に嬉しかったのだが、正直一番目立っていたのは信長様だったように思えるのはどうなのかｗ
つーかなんか後ろにスタンドみたいなのがあったのだがアレは何ｗ
そんな強力若本な信長様だが、ラストがお市にやられるっつーのはどうなんだ。
まぁ「お兄ちゃんは妹にはぜったいに勝てない」ということなのだろうけれども…。
作画・演出について
作画的は、流石Production I.Gと言った感じで、アニメ版と同じくレベルが高かった。
アクション作画は、良かったのだけど少し時間が短かったのが残念だった。
キャラ作画も綺麗だった。
ただ、最近のアニメファンの要望として強い「キャラの顔を崩さない」という姿勢だったので、作画オタな自分としてはちと残念だったかも。
黄瀬和哉さんが作監していたり、西尾鉄也さんが原画やってたりと、作画スタッフは豪華だった。
演出的には、OPの「墨」演出が興味深かった。
同じCAPCOMの「ストリートファイター?」のような感じで、特に「和」モノだから相性が良く、とてもカッコ良かった。
…いや、「百花繚乱」みたいな、エロい部分を隠すために墨を使うンじゃないってｗ
あと、EDが「足軽ダンス」だったのは、一期のOPとシンクロしていて良かったなー。
CGだからって色々と背景を変えて、なんか凄いトコでダンスしてた足軽が居たのが面白かった。
ギャグ演出が少なかったのが残念といえば残念かなー。
ちなみに、劇場内に明智光秀天海が出てくるたびに笑っていた人が居たのがやけに気になった。
いや、、別に彼は彼なりにガチなんだよ…？
最期の「あれ？私、ズレてます？」には笑ったけど、出てくるたび、喋るたびに笑うなんて失礼なのではｗ
声優について
戦国BASARAと言ったら声優、声優と言ったら戦国BASARAなので、コレは外せないかな、と。
アニメ・ゲームと同じ声優なので、キャラは完全に掴んでいる。
実力・人気共に高い声優陣なので、単純に音響の良い「劇場」で演技を聴けるのは良かった。
個人的に素晴らしいと思ったのは、若本規夫様。
いや〜、大音響で聴けて本当に嬉しかったｗ
…まぁちょっと台詞を「伸ばして」言いすぎていて、何を言っているのかわからないとこがあったけどｗ
