「魔法少女まどか☆マギカ」最終話Bパートより"まどかとさやかの会話"考察

ここの台詞と描写がいまいち分からない。
とりあえず「上条の演奏を聴き、まどかと会話しているさやか」と「その後魔獣との戦いの後『円環の理』に導かれて消えたさやか」は別のものであることは明らか。*1

ここで便宜上「まどかと会話しているさやか」を「メタさやか」*2その後「『円環の理』に消されたさやか」を「改変さやか」と呼ぶことにする。

ここでのまどかの台詞は以下の通り。

さやかちゃんを救うには、何もかも無かったことにするしかなくて。
そしたら、この未来*3も消えて無くなっちゃうの。
でもそれはたぶん、さやかちゃんが望むカタチじゃないんだろうなって。
さやかちゃんが祈ったことも、そのために頑張ってきたことも、とっても大切で、絶対、無意味じゃなかったと思うの。
だから…。

この台詞とその後の描写から、メタさやかが救われたことが分かる。
よってこれはまどかによる「救済」であると推定できる。
何度も魔女になってしまったさやかの祈りを、無駄にさせることにはしなかった。*4





以上の様に考えると、この描写は「願いを浄化させる儀式」だったのではないだろうか?
ここで思い出して欲しいのは「魔法少女が魔女化する前、まどかが現れて、浄化する」という描写があったこと。*5
その際に行われている、浄化する儀式の映像描写だったのでは?




魔女化させない為には、「魔法少女になることを止めさせる」という手段もある。
しかしそれをすると、何もかも無かったことなる。それは、さやかの頑張りを否定することになる。
結局さやかは消えてしまった。しかし、以前のように呪いを振りまく存在としてではない。
ある種の諦めの念をもって、嫉妬もしつつ、消えて逝く。




色々と解釈できるシーンだと思うが、自分はこのように解釈した。




となると、その後の描写はどういう意味を持つのだろうか?
これは「改変された世界」の描写であり*6想像、いや妄想するしか無いのだが。
この世界での魔法少女は「力を使い果たす」=「ソウルジェムが真っ黒に染まる」と、魔女化せずにまどかにより消されてしまう。*7
杏子の

「馬鹿野郎…。惚れた男の為だからって、自分が消えちまってどうするんだよ…。」

という台詞から、さやかは上条を守るために戦っていた。
魔獣が居たことから、上条は誰かから呪われていた?
もしかしたらあの世界では上条は事故にあってなく、優秀なバイオリニストとして活躍してたのかもしれない。
それ故に才能を妬まれ、呪われていて、魔獣が現れた。
さやかは魔獣から上条を守ろうとして、力を使いすぎて、死んだ。
もしかしたら、そんな描写だったのかもしれない。色々と妄想できそうなシーンである。



関連エントリー
■「魔法少女まどか☆マギカ」:最終話考察・感想
■「魔法少女まどか☆マギカ」:小ネタ的考察
■「魔法少女まどか☆マギカ」:考察中のこと

*1:「まどかと会話しているさやか」は、12話の冒頭でまどかと会話していたマミ・杏子のように、ある種メタ的な存在となっているように思える。

*2:まどかと会話している=1つ上の領域にいることから。

*3:上条の演奏が皆に聴かれている未来

*4:概念となることで、ほむらの今までの活躍を知ることが出来たまどか。様々な世界を知ることが出来る、ということは、さやかが何回も魔女となったことを知っていると思われる。

*5:濁ったソウルジェムをまどかが吸収し、消してしまう。その後遺されるのは、どこか安心した顔の魔法少女

*6:魔獣がいるし、『円環の理』に導かれて消えた、とあるし

*7:マミの「さっきのあの一撃に全ての力を使ってしまったのね…」という台詞からもそれがわかる